社会保障審議会介護保険部会(令和元年12月27日)にて、介護保険制度の見直しに関する意見として、「公正中立なケアマネジメントの確保や、ケアマネジメントの質の向上に向けた取組を一層進めることが必要である。適切な修了評価やICT等を活用した受講環境の整備など、研修の充実や受講者の負担軽減等が重要である。」と示されました。
厚生労働省の令和2年度「介護支援専門員研修オンライン化等運用事業」においては、今後の介護現場の人材確保の観点から、研修を受けやすい環境を推進することは急務であり、研修の講義の一部又は全部を通信学習により実施することを可能としており、例えばe-ラーニングによる通信学習を積極的に活用するなど、都道府県の実情も踏まえつつ適切な対応が求められています。
宮崎県では、新型コロナウイルス感染症の蔓延防止の観点から、令和2年度よりZoomミーティングを活用したオンライン研修を実施してきました。しかし、今後は感染症等に関わらず、上記理由により研修のオンライン化が進んでいくことから、令和5年度よりe-ラーニングを試験的に導入いたします。
令和4年7月15日付け、厚生労働省の事務連絡にて「介護支援専門員オンライン実施の手引き(令和3年度版)」が発出されており、手引きの冒頭で「オンライン研修に参加する心構え」が記載されておりますので、是非ご一読ください。
これらを実現するためには、都道府県・実施機関・受講者の共通理解と協力が必要であり、オンライン化により研修の質(=ケアマネジメントの質)を落とすことがないよう準備を進めて参る所存です。
受講される皆様はもちろんのこと、介護支援専門員の皆様が所属する事業所におかれましても、受講環境の整備等について、ご理解とご協力の程、よろしくお願いいたします。